これから不動産を購入するにあたって、擁壁のある不動産について知識を高めたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
擁壁にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴をよく把握しておかないと、購入後に後悔することもあります。
そこで今回は、擁壁とは何か、擁壁がある不動産を購入する場合の注意点などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
不動産の購入前に知っておきたい!擁壁のある土地とは?
擁壁は1962年、宅地造成等規制法により、崖崩れや土砂崩れよる災害の防止を目的として、高低差のある家を建てる場合に設置が義務付けられた壁です。
積み上がった状態の土は重力により横に崩れようとする横圧がかかり、安定した角度(安息角)に近づこうとします。
その横圧に抵抗し、斜面が崩れないようにするために設置するのが擁壁です。
山を切り崩して作った高速道路に面している斜面にブロックを積み、コンクリートで固めた壁で土砂崩れを防いでいるのも、擁壁と同じ働きです。
擁壁にはいくつか種類があり、お城の石垣のように自然石を積み上げて造った擁壁は「自然石積み擁壁」と呼びます。
強度が現在の法律の基準に達していないものは擁壁とは認められないため、古く高低差のある家を購入する場合は注意が必要です。
そのほか、ブロックとブロックをコンクリートで積み上げる方法で作られている「練積み造」や「鉄筋コンクリート擁壁」などがあります。
擁壁のある家を購入する場合は、現在の法律で定められた基準に合致しているかを確かめて購入しましょう。
不動産の購入前に知っておきたい!擁壁のある土地の注意点は?
鉄筋コンクリート擁壁は石積み擁壁よりも強度が高くなっていますが、どんなに丈夫な擁壁でも屋外にある限り、日光や風雨によりいつか必ず劣化します。
擁壁の耐用年数は、20〜50年程度であることを覚えておきましょう。
擁壁が崩れて被害が発生した場合、所有者に損害賠償責任が発生する可能性もあります。
購入前にしっかりひび割れがないか、擁壁の表面から水は出ていないか、苔が生えていないかなどをチェックします。
また、材質や構造が現在の基準に適合しているかを確認し、検査済証が交付されているかどうかも確認しておきましょう。
擁壁は隣地との境界に造られることが多く、隣人トラブルのもとになりやすくなっています。
隣人とのトラブル回避のため、隣地との境界を確認して所有者の責任の所在を明確にしておくことも大切です。
まとめ
高低差のある土地において、擁壁は物件を守るための重要なものです。
擁壁の状態をしっかり確認し、現在の建築基準にあった擁壁かどうかを確かめ、必要に応じて地盤調査も視野に入れておきましょう。
どんなに丈夫に造られた擁壁でも、いつかは劣化することを念頭に購入を検討してみてください。
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